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2015-06-11

このところ、ずっとDale Carnegie の How to Stop Worrying….How to Win Friends …. を聴いていた。アメリカ文化の楽観主義から元気をもらった感じだったが、やや飽きた感じになった。こんな時は、イギリス式のもう少し渋めの人生訓を聴きたい気になる。そんなわけで、この数日は、Maugham の The Summing Up を聴いている。

この渋さ、たまらない。吹き込んでいる人も中年の渋みのある声の持ち主で、これまたたまらない。Maugham の人生を達観したような独特の諧謔、ユーモアで人生を見ていく様子は、この音声によく合っている。内容も音声も自分好みである。

この二人の作品を考えるとアメリカとイギリスの文化の違いを感じる。あくまでも楽観的なアメリカ人、努力すれば必ず報われるとの信念、そしてその信念が実現する社会であるアメリカ。それに対して、階級が定まった社会、その階級の中で、自分の分を守りながら生きて行くイギリス人たち。そんな両者の違いが見えてきて面白い。

さて、Maugham がこの作品を書いたのが64歳の時である。今の自分と同じ年齢である。昔からこの本を読んだり聴いたりするたびに、老境に達する人の人生観とはこのようなものかと思っていた。しかし、自分も遂にその年になるとは、信じられない気持ちである。今までは人生の先輩の作品として読んできたが、これからは同世代の作品として、読んだり聴いたりすることになる。

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